雪道でスタックした場合の対処法

Grise Fiord, Canada's most northern community

雪道を走っていれば大なり小なり、スタックの経験はあると思います。

それは初めて雪道を走行する人も一緒です。

いつ何時にスタックするかわかりません。

注意して走行をしていてもするときはします。

どの場面でするのか、抜け出し方法はどのようにすればいいのか、スタック時に持っていれば役に立つ道具は何でしょう。

スタック時に必要な情報をこちらで紹介していますので、雪道に入る前に目を通しおくことを薦めます。


スタック状況によって変わる抜け出し方

スタックと一言で言ってもスタックの仕方は様々です。

ここでは考えられるスタック状況を紹介し、その状況に合わせた脱出方法を紹介しています。

駐車している車からの発進

車を駐車した位置から発進できないなどは、前日に降った雪が翌朝になって積もっている時に起こるスタックです。

このスタックから抜け出す方法は、タイヤの周りに積もった雪を排除する方法です。

これをするだけでこのスタックから抜け出すことが可能です。

他には前後に動くようでしたら、振り子の様に車体を揺らし、勢いをつけて抜け出す方法もあります。

側溝にハマってしまった場合

側溝にハマり方によっては抜け出すことが困難になる場合もあります。

側溝の形状なども関係してくるので、一概にこの方法がいい!とは言い切れません。
状況に合わせて抜け出し方法を選択してください。

1.ハンドルをいっぱいに切って抜け出す

側溝にはまったタイヤが駆動部でない場合に有効に働きます。

タイヤが側溝の角に噛む込むようにするとタイヤのグリップ力が上がり、抜け出すことができます。

一度やってみて滑るようでしたらそこでもう一度抜け出す方法を考えてください。

やり続けて駆動部も側溝にはまると抜け出す難易度が上がってしまいますので、ご注意を。
※FR車の場合この方法が使えない事が多いです。駆動部が後方タイヤにあるため。

2.物を噛ませて抜け出す

ジャッキアップをし、スタックしたタイヤの下に木材もしくは適当な石を置いてグリップさせます。

この方法はある熟練した方が行ってください。

ジャッキアップも本来の位置でできないですし、どこに当てればいいのかわからないと思います。

危険が伴う作業となるので、自信のない方は3番の方法を行ってください。

もしくはロードサービスに頼るなどするとよいでしょう。

3.けん引ロープで引っ張り上げる

他の車に助けを求めて抜け出す方法です。

これが最も効率よく安全です。

他の車が来ない場合は無理をせずにロードサービスに頼んだほうが無難です。

側溝から抜け出す方法は様々ですが、すべての方法に言えることですが、側溝から無理に抜け出そうとすると車を破損する危険性があります。

できる限り、レスキューなどプロに頼んだほうが無難なことが多いです。

新雪にスタックする

新雪でスタックした場合は引き返すことが大切です。

新雪を進まないといけない所以外は引き返せば済みます。

それでも進まないといけない場合は前後に車を揺らし、勢いを付けながら抜け出しましょう。

もしくはタイヤの前に砂をまき、グリップ力を高めて抜け出します。

新雪の中を進む場合は、乗っている車のボディ下の高さを確認して進んでください。

新雪にボディ下が乗っかりカメの状態になっては脱出することが困難となります。

雪道は無理は禁物です。

雪の上に乗り上げた場合

ボディ下が雪の上にのっかた状態。カメの状態になった時の対処として考えられるのはロードサービスに頼むと良いでしょう。

この状態を自力で抜け出すことは困難です。

少しの乗り上げならジャッキアップをして腹下の雪を取り除き、タイヤの下には石や木材などで高さとグリップを出し、抜け出す方法があります。

一番はロードサービスを頼むことです。

スタック時に持っておきたい道具

スタックすることを前提として雪道に入る事は冒頭で述べました。

そこを踏まえれば自ずとスタックした時に持っておきたい道具も気になってくると思います。

そこで、スタックした時に持って置いたら役に立つ4選を紹介します。

1.スコップ

スタックとは雪の溝にはまると言っても良いでしょう。

簡潔に考えればその溝を無くせばスタックから抜け出すことは可能となります。

手で雪かきをするのは大変ですし、手がかじかんで大変なことになります。

そこで必要になってくるのがスコップです。

スコップはできる限り頑丈なものが良いでしょう。

2.脱出板(スノーヘルパー)

グリップ力を出す板です。

スタック時によく使用される板。持っておくと重宝します。

3.土嚢(砂)

こちらもグリップ力を出すために必要となる物です。

砂の入った土嚢はグリップ力だけでなく、駆動部の上に置けば重みとなり、グリップに一役買ってくれます。

FR車などは後輪(駆動部)が軽くなるので、その上に土嚢を置いておくといいでしょう。

一石二鳥の役割を持つのでおすすめです。

4.けん引ロープ

引っ張り出してもらう際に使用します。

他の車が居てもロープがなくけん引できない。なんて状況は良くあります。

そうならないためにもロープは積んでおきたいアイテムです。

スタック時に絶対に必要な事

以上がスタックをした時に対処する方法です。

ただ、上記の方法はあくまでもご自身ができると判断した場合のみ試みてください。

雪道での無理は事故につながる恐れがあります。

無理をせずにプロを呼ぶことが大切。

特に雪道を初めて走る方はJAF(#8139)の番号はメモしておいてください。

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