エンジンオイルの点検と冬対策
エンジンオイルの点検をご自身でできますか？
免許証を持っている方ならオイルの点検はできるはずです。
教習所で一度は講習を受けています。
ですが、人間は普段から行わない事は記憶の忘却線にしたがって消えていきます。
よってここではエンジンオイルの点検と冬の対策を紹介します。
オイルの点検方法
まずは基本的にオイルの点検方法から紹介。
点検方法はいたって簡単です。
まず車を平坦にします。
エンジンルームを開き、オイルレベルケージが測れる所を探します。
※各車によって場所が違うので、サービスマニュアルを読んでください。
オイルレベルゲージはだいたいエンジン近くにあります。
引っ張りやすい形をしている物がそうだったりします。
レベルゲージを抜いたらキッチンペーパーでキレイにオイルを拭き取り。
その後ゲージを元の所に戻します。この時、根元まで最後までしまうようにしてください。
最後まできちんとしまってない場合、オイルをきちんと測れません。
その後、ゲージを抜きます。
この時にゲージに穴が2つ開いています。この穴の間にオイルが来ているようでしたら適正量があることになります。
間に来てない場合はエンジンオイル交換をするなどして適正の量にしてください。
次にエンジンオイルの汚れです。
エンジンオイルの綺麗な状態は薄茶色した色をしています。
茶色だから汚れているわけではありません。
正常な色です。
汚れている場合はこれが真っ黒な色になります。
真っ黒な色をしている場合は交換を検討してください。
点検方法は以上となります。
オイルの種類
冬対策を考えるうえでオイルの選択は大切です。
たかがオイルかもしれませんが、オイルを変えるだけで燃費が向上したり、エンジンの音が静かになることだってあります。
エンジンと直接かかわる部分ですので、おろそかにせずに点検をしておきたいですね。
1.オイルの表示
エンジンオイルを選ぶ上でオイルに表示されている項目を知らなければなりません。
（例）10W-30との表示があるとします。
これは外気の温度を記載されたものとなっています。
“10W”と書かれているのは外気の最低気温を指します。
この場合マイナス20℃まで対応しています。
マイナス値は数字が低くなればなるほど寒さに強くなります。
5Wなどは25℃まで大丈夫です。
ちなみに“W”はウィンターの頭文字を取ったものです。
反対側の“30”は最高気温になります。こちらは表示通りに読んでいただければよいです。
この表示はオイルの粘度を指しています。
基本はこの記載を見てエンジンオイルを選択します。
※車種によってはオイルの粘度の指定がありますので、そちらを確認して注入してください。
低燃費車両によっては低い粘度を推奨している事があります。
2.オイルの主成分
オイルは主成分となる素材によっても性能が異なります。
化学合成油・部分合成油・鉱物油、この三つに分けられます。
先ほど紹介した粘度はオイルの硬さを指すもので、直接的にオイルの評価を指すものではありません。
オイルの性能を決めるのはこの主成分です。
性能がいい順番は先ほど書いた順番です。
化学合成油＞部分合成油＞鉱物油
エンジンオイルを選ぶ際の参考にしてください。
3.オイルの品質と規格
オイルの品質は表示によってわかります。
まず、ガソリンエンジンの場合“S”と記載があります。
実際の表示は“SN”や“SM”と書かれています。
この右側に書かれているのが品質です。
ここでは一番良いとされているのが“N”です。
アルファベット順に上がるととグレードも上がります。A 以上を踏まえたうえで冬はどのように対策をすればいいでしょうか。 まず、オイルの粘度です。 粘度を決めます。 ご自身の地域の最低気温を調べてそこから決めると良いでしょう。 マイナス20℃を下回るなら5Wのオイルを選択すればよいでしょうし。 それほど寒くならないなら上の数値を選びます。 次にオイルの品質と主成分です。 長い間使用しているなら品質の高い物や主成分が良いものを選ぶようにするべきです。 一番は季節の変わり目にオイルの交換をすることです。 面倒ですが、これが何よりも冬のオイル対策となります。 愛車を長く乗り継ぐためにもオイル交換と点検は欠かさず行いたいですね。
※オイルの粘度は気温に合わせて設定ください。
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