燃料を入れ間違えた時の不具合と対処方法
自動車の燃料関係の部品は、燃料が満たされている状態が正常に作動する前提ですので、燃料の入れ間違いで起こるトラブルは、部品にさまざまなダメージを与えます。
燃料に関連する部品
燃料は、フィルターフィラーからポンプに至り、タンクからリターンパイプ、フィードパイプ、プレッシャーレギュレーター、ペーパーパイプ、デリバリーポンプ、パイプからインジェクター、チャコールキャニスターと伝わってエンジンへ噴射されます。
燃料ポンプ(モーター)
燃料を入れ間違ったままエンジンを始動すれば、燃料タンクからエンジンに燃料が供給され、エンジンが稼働している間は、常に燃料ポンプのモーターは高速で回転しているため、混合油で汚染されて故障の原因になります。
インジェクター
空気と燃料を混合する前に、燃料を霧状にして噴射する装置がインジェクターであり、電子制御されているものもあり、汚染された場合は、ヘッドを分解して間違った燃料の抜き取りと洗浄が必要にもなります。
燃料は潤滑の役割もありますので、軽油車にガソリンを入れた場合は、潤滑不足により、燃料ポンプと噴射ノズルのヘッドにヒビが入って作動不能となり、高額な修理費用が必要になこともあります。
シリンダー内に直接燃料を噴射する直噴エンジンは、シリンダー頂点の燃焼温度が最も高温となるためインジェクターの先端ノズルの潤滑が失われ損傷する場合があります。
燃料の入れ違い
ガソリン車に軽油を入れると、軽油とガソリンが混じった燃料が供給されることになり、エンジンの出力が下がって加速が鈍くなり、黒鉛の排出やアイドリングにも異常が出て、やがてエンジンストップになります。
例えば、ガソリンと軽油が50%ずつで混合された場合約5kmで走行不能になり、ガソリン車に軽油を100%入れた場合は、約500mで走行不能になります。
ディーゼル車にガソリンを入れても白煙の排出からエンジンストップして、噴射ノズルや燃料ポンプの交換となることもあります。
ガソリンエンジン
ガソリンエンジン(レシプロエンジン)は、エンジン内部の円筒形シリンダーで燃料ガソリンを爆発させその力でピストンが上下運動し、クランクシャフトで回転運動に変換する機構のエンジンです。
燃料を入れ間違えると、4ストロークエンジンは吸気バルブにより、空気と燃料を取り入れ圧縮した混合気が、着火するスパークプラグ(ディーゼルにはない)などを汚染し、交換を必要とすることもあります。
ディーゼルエンジン
ディーゼルエンジンは、圧縮して高温になった空気に燃料である軽油を吹き込み、その時に起こる自己着火の爆発力でピストンを押し出す仕組みになっているため、点火プラグはありません。
吸入工程では空気のみをシリンダーに取り込み、圧縮時のシリンダー内は空気のみであり、この段階で混ざった燃料を取り除けば、シリンダーへの影響を避けられます。
ハイオク
ハイオク仕様車にレギュラーガソリンを入れた場合はエンジンパワーが落ちるなどのトラブルになり、燃費も悪化し、オクタン価が下がるとアンチノック性も下がりますのでノッキングします。
特に、直噴エンジンの場合は、高圧縮比設定になっていることが多く、低負荷領域では圧縮時、中高負荷領域では吸気時及び圧縮時に燃料噴射を行う制御が有り、圧縮時にデトネーションなどで出力不足や、エンジン損傷につながることもあります。
デトネーション
デトネーションは、異常燃焼のことであり、オクタン価が低い、混合気が薄い、圧縮比が高い、ブーストが高い等の原因で発生し、ピストンが溶けることもあります。
いずれも燃料の入れ違いに気づいたら、エンジンを始動する前に燃料を入れ替えれば、影響は少なく済みます。
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