ワックスとコーティングの違いと比較(メリット・デメリット)
自動車の塗装面に光沢を与え、錆などから保護する役目をする、ワックスとコーティング剤には様々な製品があります。
ワックスとコーティング剤の違いは、塗装面(ボディ)とコーティング被膜との結合方法に違いがあり、天然素材と化学成分の違いのほかいろいろ違いがあります。
撥水効果の違いや汚れにくさは、コーティング剤が耐候性、持続性、吸着作用防止などに優れ、ワックは艶やかな塗装面を形成するのに優れると言えます。
この記事の目次
ワックスとは
ワックスとは、ヤシの葉から取れる天然カルナバ蝋(100%)をいい、艶と撥水性を油性の被膜を作ることで実現します。
ワックスは天然素材ですので、塗ってからしばらくは、ヌルつき、乾くまでに汚れが付いてしまうこともあります。
厳密には100%天然成分ではなく、石油ベースのロウを使った製品がほとんどで、撥水性が優れるものもあります。
ワックスはコーティング剤に比べ、雨に対する耐候性が弱く、ワックスが乾かず雨に当たると、フロントガラスなどに流れて、油膜になることがあります。
また、洗車機でワックス洗車をすると、水垢が取れにくくなる場合があり、天然素材の油脂成分が含まれていますので、それが化学変化を起こすと塗装面を傷めることがあります。
コンパウンド(研磨剤)入のワックスは、削他部分に油脂分が入り込むので、塗装面を痛めてしまうことがあります。
ワックスの種類
ワックスの種類は、塗装面の保護、清浄、艶出しなどの目的により、固形、半練り、液体などの種類があります。
種類 |
撥水性 |
光沢 |
皮膜の劣化 |
定着力 |
汚れ |
---|---|---|---|---|---|
ガラス系ケイ素コート |
疎水 |
真珠様 |
半年以上 |
落にくい |
つきにくい |
ガラス系シリコン |
強撥水 |
製品差有り |
半年以上 |
落ちやすい |
つきにくい |
樹脂コーティング |
中撥水 |
向上 |
1ヶ月以上 |
持続 |
施工前同様 |
ワックス |
中撥水 |
艶やか |
数日 |
洗車まで |
吸着する |
固形ワックス
固形ワックスは、塗装表面の保護を主な目的になり、研磨剤を含まないものが一般的です。
半練りタイプ
半練りタイプは、劣化ワックスや水垢の除去を目的にしており、研磨剤の効果で塗装表面の保護のほかに、艶出しやクリーナーの役割をします。
液体ワックス
液体ワックスは、艶出しが主な目的のものから、研磨剤を含むクリーナー性能を重視したタイプなどいろいろあり、透明なものから白色、水色など色つきのものもあります。
清拭ワックス
清拭ワックスは、ワックス成分とクリーナー(研磨剤)がクロス(紙布など)に含まれているもので、清拭するだけでワックス効果を得ようとするものです。
コーティング剤とは
コーティング剤とは、フッ素、シリコン、チタンなどポリマー樹脂であり、成分や性能の違う様々なものがあります。
コーティング剤の種類
コーティング剤の種類は、ガラス繊維コーティング、ガラス系コーティング、ポリマー系コーティングなどの種類があり皮膜の効果が違います。
ガラス繊維系コーティング剤
ガラス繊維系コーティング剤 は、ガラス繊維素をセルロースなどのバインダーでフッ素樹脂等と一緒に結合させる高密度ポリマーコーティング剤です。
ガラス系コーティング剤
ガラス系コーティングは、空気中の水分と反応生成されたシラノールという物質が、水分を揮発させ化学反応で石英(シリカ)ガラス被膜を形成するものと言われます。
ポリマー系コーティング剤
ポリマー系コーティング剤は、シリコーンやフッ素などをポリマー(高分子重合体)で構成され、化学反応(架橋反応)で皮膜を形成するものです。
ワックスは艶に優れ、コーティング剤は、汚れ防止、塗装面保護、強い耐性をもつということに優れていると言えます。
※ワックスやコーティング剤を塗布する前には、しっかりと汚れを落とし油膜を取り除く必要があります。
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