加入が義務付けられ「強制保険」とも言われる自賠責保険。

自賠責保険の有効期間が切れている場合は1年以下の懲役、または50万円以下の罰金に加え、免許停止となります。

また、自賠責の証明書を積んでいないだけでも30万円の罰金が科せられるので注意しましょう。

自賠責保険の保険料金

四輪自動車自賠責保険料は本土用、本土離島、沖縄本島、沖縄離島では異なります。

またその保険料は自動車損害賠償責任保険審議会において改訂が検討され、料金が改定される場合があります。

様々な保険会社で加入することができますが、補償内容・保険料はどの保険会社で加入しても変わりません。

車種	37か月	36か月	25か月	24か月	13か月	12か月
自家用乗用自動車	40,040円	39,120円	28,780円	27,840円	17,310円	16,350円
軽自動車	37,780円	36,920円	27,240円	26,370円	16,500円	15,600円

※単位：円　　2015年年度の料金（離島を除く）

自賠責保険の補償範囲

自賠責保険は、被害者が受けた損害の内容（傷害・後遺障害・死亡）によって支払限度額が決められ、限度額の範囲内で「被害者の損害が補償」されます。

内容	補償の限度額	補償の内容
死亡	3,000万円	慰謝料・逸失利益・葬儀費用
死亡にいたるケガ	120万円	慰謝料・治療費・休業補償・文書等の費用
後遺障害	4,000万円	逸失利益・慰謝料
ケガ	120万円	慰謝料・治療費・休業補償・文書等の費用

※後遺症害は程度により1級：4,000万円～14級：75万円までとなります。

なお、自賠責保険の補償限度額は１人あたりで計算されます。

２人をケガさせて場合を例とすると、１人あたり限度額の120万円、２人合計で240万円の補償額が支払われることになります。

補償範囲は最低限の保険

交通事故の被害者救済を目的とした保険が自賠責保険です。

その為、補償される対象は人間のみに限定され、車に対して掛ける保険なので自分側には一切保険金は支払われません。

例えば建物、相手の車・自分の車・電車やバス・塀などの「物」を壊しても、保険金は1円も支払われないのです。

つまり、物に対しての賠償は、全て車の所有者が100%負担する事になります。

また、注意したいのが「運転していた人」が賠償するのではなく「車の所有者」に賠償責任があります。

友人が自分の車を運転して事故を起こしても、賠償責任は車の所有者である自分になるということです。

死亡事故の損害賠償額は増加傾向にあり、1億円を超えることも珍しくはありません。

例えば賠償金が1億円の場合、自賠責保険で支払われる上限金額は3,000万円ですから、残りは7,000万円。

はたして簡単に払える額でしょうか？

多くの方が不可能だと思います。

仮に相手方に賠償額が支払われない場合、被害者も何の賠償もされず人生が大きく狂事になります。

一家の大黒柱を死亡させた場合、残された遺族はどう生きて行けばよいのでしょうか？

年間約120万人が車による人身事故に巻き込まれております。

これは「毎年、国民100人に1人が自動車による人身事故に巻き込まれている」計算です。

自分は安全に運転しているつもりでも、ほんの小さな運転ミスが原因で事故を起こす場合も十分考えられます。

「物陰から急に人が出てきた」「何かに気を取られ確認が遅れた」など、ニュースで良く聞く話だと思いませんか？

何の根拠もなく「自分にそんな事は起きない」と思っていませんか？

車を運転する以上「リスクは必ず存在する」という事を認識してください。

たとえ細心の注意を払っていたとしても、法律では急な飛び出しでぶつかった場合でも自動車側の過失となるのです。

そのリスクを方法が保険であり、任意保険への加入が重大な自動車事故を起こした時に人生を棒に振るリスクを回避する唯一の方法です。

万が一のための任意保険加入は、車を運転する者としての義務と考えましょう。

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