車の液漏れの位置で故障箇所がわかります!

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自動車は、多くのフルード(オイルなどの液体)が使われています。

液漏れの位置や液体の種類により、トラブルや故障箇所を把握することができます。


漏れ出す可能性

液体はタンクやパイプなどの部品の中に有り、それぞれの役割をしていますが、部品の劣化や損傷関連部品の異状などにより、漏れ出してしまいます。

液漏れの位置

自動車に使用されている液体はそれぞれ独自の役割を持っているので、液漏れの位置や種類により異常な箇所の部品を特定することが可能です。

エンジンルームをはじめ自動車全体の点検が必要となるので、取扱説明書と照らし合わせながら確認しましょう。

液体の種類は大きく分けて水分系かオイル系になります。

水分系の場合

夏場にエアコンを使用していると車体の下に水が落ちますが、エアコンが車内の除湿をしたものですから問題ありません。

冷却水

冷却水は、赤色または緑色に着色された水分で、甘い匂いがしますのでオイル類との区別は可能であり、冷却水リザーブタンクなどをを点検整備しましょう。

冷却水でない場合は、ウインドウウォッシャー液も考えられますので、タンクやホースなどの点検が必要です。

オイル系の場合

ブレーキフルード、クラッチフルード、ATF、パワーステアリングフルード、などがあり、エンジンルームにあるそれぞれのオイルゲージやリザーブタンク周辺を色や匂いで確認します。

故障箇所

FR(後輪駆動)や4WD(四輪駆動)の自動車で、後輪の車軸中央付近の真下に液漏れがあった場合は、デファレンシャルギヤからのギヤオイル漏れの可能性が高いと思われます。

シフトレバアーのほぼ真下に液漏れがあた場合は、MT車の場合はギヤオイルのトラブル、AT車の場合はATFのトラブルが考えられます。

FF(前輪駆動車)は、ボンネットを開けてエンジンが右側に位置していますので、右側の液漏れであればエンジンの可能性が高く、液漏れの跡が左側であればトランスミッションからの漏れが考えられます。

FF/FR/4WD車でエンジンルームの真下に液漏れがある場合はエンジンオイルが漏れている可能性がありますが、エンジンルームの真下は、パワーステアリングのフルード、ブレーキのフルード、クラッチのフルード、冷却水などもあります。

EV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド)など

EVやPHVは、衝突事故を起こした場合でも、バッテリー本体から電解液が漏れないよう設計されていますが、万が一電解液が漏れ出した場合は、引火性があるため火気を遠ざけ、十分に換気します。

安全性の高いEV、PHVなどの自動車ですが、電解液は劇薬であり素手で触るのは厳禁ですので、ただちに救援要請をしましょう。

液漏れの位置で判断

トラブルの原因

後輪左右中央

FF/4WDの場合は、リヤデフからのオイル漏れ

シフトレバー真下

MT車は、ギヤオイル、AT車は、ATフルード漏れ

エンジンルーム右側

ミッションオイル、またはエンジンオイル漏れ

エンジンルーム左側

ミッションオイル、またはエンジンオイル漏れ

エンジンルーム真下

エンジンオイル、パワーステアリングフルード、ブレーキフルード、クラッチフルード(MT)からのオイル、または冷却水などの漏れ

液漏れの種類で判断

トラブルの原因

水分

エンジンの冷却水(クーラント)の漏れ

燃料(強い臭気)

燃料ホース損傷や破損

オイル

エンジン、ミッションや各種フルードの漏れ

※ 液漏れはそれぞれのオイルゲージやリザーブタンクを取扱説明書と照らし合わせて、自身での点検が可能ですが、重大な事故に発展したり修理費用が高額化することもありますので、自己点検で終わらせることなく、点検後は速やかに整備工場で点検確認してもらいましょう。

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