不正改造車の保安基準について

Neon Electrofied

改造をする車というものが、最近でも多く見られます。

合法の改造であるならまだしも、違法改造の事件も後を立ちません。

何が違法になるのか、どこまでがセーフなのか。

改造に興味のある方は一度目を通しても損にはなりませんよ?


法令の規定について

行動で走る車には安全に走ってもらうために細かい基準が法令で定められています。

それを違反した車は原則として、行動を走ることができません。

マフラーの装備、ライトの色の規定、大気汚染を抑える装置の取り付けなどなど。

それはそれは細かいところまで決まっています。

上げるとキリがないほどにありますが、純正で走っている場合はまずそのことでは捕まりませんので安心してください。

違法車ってどんな車?

不正改造はこれらの決まりの枠を超えた改造の事を言います。

マフラーを取り外す(故意に)、ライトなどの灯光の色を派手なものや強いものにするなどをして、保安基準に適合しない改装をすることを言います。

保安基準に適合しない車は車検に通らないことはもちろん、危険である場合や他人に迷惑を掛ける場合があります。

簡単な違法改造を表にしてまとめてみましたので見てみましょう。

まずは、サイズと重量の範囲です。

種別 範囲
長さ 高さ 車両重量
軽自動車 ±3cm ±2cm ±4cm ±50kg
小型自動車
普通乗用車 ±3cm ±2cm ±4cm ±100kg
大型特殊自動車

source: JAF

こうしてみると、それぞれの自動車の長さはほとんど変わることを許さず、車両重量が少し許容されているだけに見えます。

つまり、車の「顎」を突き出しているような車や、あとから横を広げている車はすでに違法者ということになります。

次に、不正改造のほんの一例です。

部位 禁止事項 備考
バックミラー(サイドミラー) 非緩衝式。鋭い突起 歩行者との衝突の際、回転や脱落して衝撃を緩和する構造がないもの、鋭い突起を有するものは、歩行者に損傷を与えることがあり、危険です。
ホーン ミュージックホーンの取り付け 他の交通に警告の趣旨が伝わらず危険です。また、騒音公害にもなります。
フォグランプ 白色、または淡黄色以外の色。灯光の色違い。同時に3個以上の点灯 他の交通に眩惑を与え、危険です。
方向指示器(ウインカー) 点滅回数が毎分60回以上、120回以下以外のもの。橙色以外の色 他の交通に誤認を与え、危険です。
サスペンション スプリングの切断 切断等により、スプリングの部分を除去すると、サスペンションの正常な機能が失われ、舵取り操作等に影響を与えます。
前面ガラス、運転席および助手席の窓ガラス 指定以外のステッカーの貼り付け。着色フィルム等の貼り付け(可視光線透過率70%未満のもの) 運転視野の確保ができず、危険です。
消音器(マフラー)、触媒装置 マフラーの取りはずし、切断。触媒装置の取りはずし マフラーの取りはずし、切断等の改造は、騒音公害の原因となります。また、触媒装置(有害な排出ガスを減少させる装置)を取りはずすと、大気汚染の原因となります。
タイヤ 車体外へのはみ出し(突出) 車体外に突出したタイヤは、車体やブレーキ機構等と干渉するおそれが生じ、また、歩行者等に危害を及ぼし危険です。
ホイール スピンナーの取り付け 歩行者等に危害を及ぼし危険です。

source: JAF

これらは、本当に一部の違法改造です。

他にも、バックミラー、サイドミラー、ホーン、サスペンションなど、様々な部位は法律によって定められた構造にしなければなりません。

違法車を使って捕まった!

仮に、あなたが違法車に乗っていて、捕まってしまったとします。

この時に、罰則が生じるのですが、どんなものなのでしょうか。

現在の道路運送車両法では、「何人も、自動車を道路運送車両の保安基準に適合しなくなるよう改造する行為(不正改造行為)を行ってはならない」としています。(道路運送車両法第99条の2抜粋)

これに違反した場合は、6ヶ月以下の懲役、または30万円以下の罰金になります。

また、不正改造車に対する使用の停止処分などが規定されているのです。

これは故意、故意ではないにかかわらず問われるものです。

故意ではない場合のケースとして、カー用品を正しく装着していない場合が考えられます。

エアロパーツなどの市販されているカー用品を装着する場合は、装着後車体寸法や重量が一定範囲内でなければなりません。

また、溶接やリベットを使用せず、容易に取り外すことが可能であることが求められます。

歩行者と接触する恐れのあるボディ部分は外側に向けて尖った部品を取り付けることは禁止されています。

違法改造をせず、安全な車へ

違法改造をしたものに対しては厳罰な処罰は適用されます。

合法なものでも申請しなければならないものもあります。

改造・改装を楽しむ、楽しもうとしている方は十分に気をつけた上で行ってください。

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