オーバーヒートする原因とその対処法

オーバーヒートとは、エンジンの発生熱量が、冷却性能を上回ってしまったときに起こるトラブルの症状です。

オーバーヒートを起こしてしまった場合は、速やかに救援要請をするのが被害を最小にでき、そのまま走行を続けた場合、エンストやエンジン自体の交換となることもあります。

オーバーヒートの原因は、冷却機能の異常やオイル類の不具合等がありますが、早期発見、早期対処が自動車のダメージを最小限に抑えます。

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それに気づいた場合は、周囲の安全を確認した上で安全な、太陽が当たらない日陰が最良の駐車場所に、停車してボンネットを開けられる状態の確保をします。

ボンネットは開ける場合は、注意しなければいけず、エンジンルームが非常に高温になっており、やけどなどの事故につながる恐れがあります。

エンジンルームの風通しをしますが、エンジンはかけたままにして、油膜切れによるエンジンの焼き付きを防止します。

エンジンを切ってしまうと、冷却水が循環せず、一気に温度が上昇してエンジンオイルの循環も停止してしまいます。

冷却ファンが回っていない場合や冷却水が漏れているときは、直ちにエンジンを停止し自然換気で冷却をしましょう。

冷却が進みエンジンの始動が可能であっても、すぐにオーバーヒートが再発する可能性がありますから整備工場で点検整備修理してもらうのが良いでしょう。

部品の異常が確認されたら救援を要請し、サーモスタットとクーラントの交換で済ませられれば、被害が最小限と言えます。

冷却装置の異常やエンジンオイル不足や漏れ等、また、ウォーターポンプを回すベルトの緩みや切れ、冷却用ファンモーターの異常、ファンべルトが切れる、ウォーターポンプ、サーモスタットやラジエータ内冷却液の異状などが考えられます。

また、低いギヤで長い坂道を長時間にわたり走行したり、ノロノロ運転で長時間走行する（渋滞など）オーバーヒートが起こりやすいので、適度に冷却機能が落ちないうちの自然冷却（こまめに休憩時間を取るなど）が必要となります。

シリンダーブロックやシリンダーヘッドの周りにウォータージャケット（水が入る空洞）を設置しジャケットに水を流し込んで、冷却（熱交換する）交換された温水がラジエーターで放熱され、車内のヒーターにも用いられます。

冷却装置がエンジンの温度を一定に保つ冷却水は、不凍液が使用され、濃度は温暖地２０％寒冷地６０％と異なります。

ラジエーター上部はアッパータンクにホース取り付け口、ラジエータキャップ、リザーバタンクのホースパイプ、アッパーホース途中にあるサーモスタットなどで構成されます。

ラジエーター下部はロアータンクにホースとドレンフラグが装備され、アッパータンクとロアータンクの間にあるラジエータコアに外気が当たり、ファンも回して冷却する構造になっています。

冷却液の循環は、ウォーターポンプ→シリンダ→サーモスタッタット→ラジエーター→ウォーターギャラリー→ウォーターポンプ→という順番です。

上記のいずれかの部品に異常があれば、冷却機能は低下、停止してしまいオーバーヒートになってしまいます。

エンジンが回っている間は、ウォーターポンプが冷却水を循環させるように可動し、ラジエーターなど外気に触れるところは、循環しないようになっています。

冷却水が高温であれば、エンジンが温まったらサーモスタットを開いてラジエーターに冷却水を循環させるようにしてエンジンを一定温度に保てるようにしています。

水温計とサーモスタットがつながっているので水温計が正常に作動していれば水温計により温度状態を確認できますので、エンジンが十分に温まったら水温計をチェックします。

水温計の上昇が確認できたら直ちに停止して、エンジンルームをチェックし各部品が正常であれえば、エンジンの冷却をしましょう。