【まとめ】バッテリー上がりの原因と対処法
バッテリー電圧の低下や放電の原因は、ルームランプやヘッドライトの消し忘れなど以外に、バッテリーの劣化(極板の異常)があり、寿命は3年くらいとされております。
救援車からブースターケーブルの使用により電力を供給すれば、エンジンの始動は可能ですが、この対処だけではすぐに再発する可能性は高いでしょう。
バッテリー上がりの要因
バッテリー上がりには、充電して回復するものと、内部の極板が劣化し寿命となり回復しないものとに分かれます。
充電による回復 |
回復可能なもの |
回復不能なもの |
---|---|---|
状態 |
・電気の使用量が充電量を上回った充電不足のもの 発生することが最も多い |
・内部の極板が劣化し蓄電量減少 ・電気容量低下 ・充電できてもすぐに使用不能 |
使用状況 |
・長期間の放置や走行回数が少い、単純放電ライト類の付けっ放し ・夜間走行が長時間(渋滞走行) ・エンジンを停止した状態でのライト類の使用 ・シビアコンディションでの使用 |
・雨天時のみの走行 ・走行回数小数、短距離短時間走行、電装品消費電力大量 ・高温下の使用 ・シビアコンディション使用 |
処置など |
・充電器での充電 ・ブースターケーブルでの救援 |
・定期的な走行 ・定期的な充電 |
バッテリー不良の前兆と点検
バッテリー液の不足や比重の低下または、寒さによるバッテリー性能の低下が考えられ、スタータモーター回転速度が遅い、エンジン始動まで時間がかかるなどの症状があります。
バッテリー上がり
ライトなどの消し忘れでバッテリーが上がってしまった場合は、ほかの自動車のバッテリーからブースターケーブルをつないで「ジャンピングスタート」でエンジンの始動は可能です。
「ジャンピングスタート」
まず救援を要請し、両方の自動車のエンジンを停止してボンネットを開け、上がっている乗用車のバッテリー端子のプラスに赤いブースターケーブルのクリップをつなぎます。
つぎに救援車のバッテリー端子のプラスにつなぎ、そして救援車のマイナス端子にクリップを挟み、最後に上がった車のエンジンの金属部分につなぎます。
上がった車のバッテリーマイナス端子にクリップは挟まず、それぞれのクリップがしっかり固定されていることを確認し、救援車のエンジンをかけます。
救援車のアクセルを少し踏み続け回転が高い状態を一定時間保った後に、上がっている車のエンジンをかけます。
エンジンが始動したら、上がっている車のエンジンの金属部などに固定していたマイナスのクリップを外し、救援車のマイナス端子から外し、次に救援車のプラス、上がっていた車のプラスの順で外します。
ブースターケーブルの点検
ケーブルの被膜が破損していないか、断線していないか、クリップが正常に把持できるか、乗用車自動車は12V、トラックは24Vなどの違いもチェックしておき、トランクルームに常備しておきます。
放電
自動車に装備されている各種電装品、コンピューター、時計、カーナビ、オーディオ等のバックアップ電源として常時放電しています。
場合によっては1ヶ月以内使用がなければ、上がってしまう可能性が高くなり、エンジンをかけ走行しオルタネーターから充電を行う必要があり、充電終了後電圧15V以上、電解液比重1.25満たなければ交換時期です。
充電時の注意
バッテリー充電は水素ガスを発生するので、金属工具のショートの火花、タバコ、ライターなどの火気は厳禁で、換気の良い場所で行いましょう。
電解液は希硫酸です点検時には、ゴム手袋、保護メガネ、マスク、帽子、エプロン、ゴム靴などを使用し、電解液が付着した場合はすぐに水洗いを身体の場合は医師の治療を受けましょう。
液面が下限をしたまわったまま走行した場合、劣化が進行するだけでなく寿命も縮み破裂、爆発する恐れがあり、液面が上限以上で溢れた場合は、車両の損傷や火災の原因となることもあります。
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