油膜による視界の悪化は、安全走行に大きく影響し、車載カメラを使った衝突被害軽減ブレーキの作動にも影響します。

油膜を取る方法はいろいろありますので、早めに油膜を除去して良好な視界を保ち、安全走行をするようにします。

油膜がつく理由

油膜がつく理由は、自車からも他車からも剥がれ落ちたオイル類やボディに塗布したワックスなどが溶け出し、ウインドウに付着して被膜となるからです。

油膜を除去する

油膜を除去するには、コンパウンド（研磨剤）を含んだ油膜落としを使い、裏にパッドなどがついたスポンジなどでこすり落とします。

油膜除去剤（スプレー式）を使うと、スプレーに含まれる薬剤の作用で親水性が高められ、比較的容易に視界の改善を得ることができますが、耐久性は期待できません。

水で濡らした新聞紙で拭くと、印刷用のインクが溶剤の役割をして、かなりの程度きれいに拭きとられることもます。

油膜除去の確認

磨き終わったら、フロントガラスなどのウィンドウに水をかけ、運転席から見ると水をはじいてるところは油膜が残っていおり、剥がれたところは水分が滲んで見えます。

定期的な除去

油膜は除去しても、走行を繰り返すうちに再び付着してしまいますので、景色がぼやけるとか、対向車のライトがギラつくなどを感じたら、こまめに除去します。

ウィンドウコーティング剤

ウィンドウコーティング剤を使うと、一定の期間油膜付着を防止することが可能になり、安全走行の維持に役立てるといえます。

また、ウィンドウガラスのコーティング被膜が有効な期間は、油分や汚れの付着を防止し油膜によるギラギラ感を抑制する効果と、霜などがつきにくく、付いたとしても落としやすいといった効果が望めると言えます。

更に、酸性雨や水道水をかけ続けることにより、ウロコ（イオンデポジットやウォータースポット）が発生しますが、ウィンドウコーティング剤を使用することにより防止が可能となります。

ウィンドウコーティング剤の種類

ウィンドウコーティング剤は、シリコン系、フッ素系、ハイブリッド（シリコンとフッ素の混合）などの種類があります。

シリコン系

シリコン系は、最も多く販売されており、簡素な手間で施工が可能で、施工直後は撥水力を発揮し、安価といえます。

ウインドウ撥水力は、製品の種類や施工の違いにより、フッ素系よりも強力なものもありまが、ワイパーの使用など雨天走行のたびに流れ落ちてしまい、油膜の原因になることもあります。

フッ素系

フッ素系は、油脂分が多く含まれず耐久性もあり、油膜ができる可能性が低く、シリコン系よりも長持ちしますが、高価なものもあります。

また、汚れ防止や撥油性能に優れており、汚れの拭き取りが容易で、イオンデポジットや水あかなどの防止が可能です。

ハイブリッド（シリコンとフッ素の混合）

ハイブリッドは、シリコンとフッ素の混合であり、それぞれの特性を併せ持つもので、そのほとんどは2液性であり業務用とされ、最も効果であるといえます。

ウィンドウコーティング剤の使用方法

ウィンドウの油膜を落とすには、研磨剤（コンパウンド）入りの油膜取りガラス磨き用サンダポリッャーなどを使用して磨きます。

ウィンドウコーティング剤を塗布する前には油膜（汚れ）を落とし、乾燥するように水分を拭き取り、液がほかの部分に付かないように、マスキング（テープでとめる）をしたほうが良いと思われます。

下記表ウィンドウコーティング剤の比較を示します。

種類	撥水力	耐久性	施工性	経済性
シリコン系	弱い	弱い（数ヶ月以下）	簡易	低価
フッ素系	中位	中位（６ヶ月以上くらい）	中位	中価
ハイブリッド	強い	強い（約１年間）	難易	高価

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