【詳細解説】最高出力と最大トルクの違いって知っていますか!?
出力とトルクは、自動車の性能を数字で表したものです。
単位で表すと以下になります。
出力が(kw[PS]/rpm):読み方はキロワット
トルクが(Nm[kg’m/rpm):読み方はニュートンメートル
その最大の違いは何なのかを明快に説明してまいります。
最高出力とは
最高出力とは、簡単にいうとエンジンが回転する際の最大の仕事率のことです。
出力がより大きいほど、重いものを動かす力が働き、同程度の車体重量であれば出力が大きいほどスピードを加速することが出来、同程度の出力であるならより車体が軽量な程スピードが出ます。
出力は単位で表すとkwと表記され、以前はPSと表記されていたため併記されている場合が多いです。
更に一般的な名称として日本では、馬力と表現されることがほとんどです。
しかし1999年より施行された新計量法により、日本馬力は廃止され、仏馬力のみが採用されるようになりましたが、日本の自動車産業におけるエンジンスペックの表記が馬力で表記されるものがほとんどで、市場の混乱を防ぐための移行措置として使用が認められているため、現在でも使用されています。
仏馬力の単位の定義は、「1秒間につき75重量キログラムの重量を1メートル動かす時の仕事量」となり、日本の計算法でワットの単位に直すと、1仏馬力=735.5ワットになります。
馬力の算出方法はトルク×回転数となっており、より大きな馬力を出すにはより高回転でトルクを回す必要性があるという密接な関係性があります。
尚、トルクについては次の項でご説明します。
実際に自動車の最高出力を読んでみよう
スズキ エスクード
エンジンスペックが『122kw(166PS)/6000r.p.m』の場合。
『読み方』エンジンが6000回転/分の時に122kw(または166馬力)の仕事量をする、ということになります。
最大トルクとは
まずトルクとは、簡単に説明するとクランクシャフトの回転力のことをいいます。
クランクシャフトとは、自動車のエンジンの構造部品の一部で、ピストン運動をエンジンの回転力に変えるための軸のことをいいます。
つまりエンジンはこのクランクシャフトの上下運動を動力源としていますから、クランクシャフトの回転数が大きいほどエンジン出力はアップするということになります。
では、このクランクシャフトの回転数大きくするにはどうすれば良いのかというと、自動車の排気量を大きくして燃焼室の爆発力を上げて、回転数を上げるということになります。
このことから、排気量の小さい軽自動車より、排気量の大きい普通自動車の方がエンジン停止の状態からの加速力が断然に良いことが理解出来ます。
トルク数は、同程度の排気量を有する自動車である場合どこで回転数を見分けるかというと、その自動車の気筒数によります。
同程度の排気量であっても気筒数が多ければ多いほど単室容量が減少し、トルクを高回転まで回せるようになります。
実際に自動車の最大トルクを読んでみよう
スズキ エスクード
エンジンスペックが『225N’m(22.9kg’m)/4000r.p.m』の場合。
『読み方』エンジンが4400回転/分の時に、最も強くクランクシャフトが回転し225N’mの力で回転しているということになります。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
エンジンの駆動力を表現することにおいて欠かせない2つの言葉を紹介してきました。
普段何気なく眺めているカー雑誌に記載されているエンジンスペックの読み方や、その意味を理解し、自分のライフスタイルや趣味にあった自動車選びをしていくためにも、今回の最高出力と最大トルクは非常に重要な選択部分になってくるのです。
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