免許証が失効した時に再取得ができる3つのケース（再発行、再交付の方法）

免許証には有効期限があります。

免許取得後5年未満の人、交通違反をしてしまった人、71歳以上の人は3年でそれ以外の人は5年です。

有効期間中に更新手続きをしなければなりません。

更新手続きの際に適性試験などをすることによってその人が車を運転するにふさわしい状態かどうかを定期的に確認するという意味が込められています。

でもついうっかり忘れてしまった、忙しくて更新手続きをする暇がなかったなどの理由で更新期間を過ぎてしまった場合はどうなってしまうのでしょうか。

有効期間を過ぎた免許証は失効し、効力のないものとなってしまいます。

失効した免許証を持って車を運転すると無免許運転と同じ扱いになるのです。

ですから有効期間を1日でも過ぎた免許で車を運転することはできないのです。

では、少しでも有効期間を過ぎてしまったらまた最初から免許を取り直さなければならないのでしょうか。

そんなことはありません。

失効してから長い期間が経過してしまったら一から取らなければなりませんが、すぐに手続きを行えば講習や仮免許試験を免除され、比較的少ないコストと期間で免許を取り直すことができます。

失効からどれくらいの期間が経過しているかでその扱いは変わってきます。

免許を失効したからと言ってはがきなどでお知らせがくるわけではありません。

免許証の有効期間を定期的にチェックしたり更新のお知らせはがきをなくさないようにするなどの対策をやって免許の失効をなるべく防ぐようにしましょう。

この記事の目次

失効から6カ月以内であれば、理由を問わず所定の講習を受け、適性検査をすることによって再び免許を取得することができます。

学科試験も実技試験も不要です。

しかし、若干の手数料がかかります。

都道府県によって違いますが、東京都の場合は5000円前後で、どこでもだいたい約5000円が相場です。

失効から6カ月以内であれば手続き的には普通の更新と変わりませんがお金だけ余分にかかってしまうのです。

やむを得ない事情がある場合を除きゴールド免許の資格を引き継ぐことはできず、普通の免許に戻ってしまうので注意してください。

やむを得ない理由がある場合を除き、普通、中型、大型の免許は6カ月以上1年以内に失効手続きをすれば仮免許の試験を免除されます。

つまり、本免許の実技試験と学科試験、適性検査は受けなければならないということです。

本免許を受験する前の定められた講習も受けなければなりません。

1年以上たってしまった場合は残念ながら完全に失効となります。

また一から免許を取らなければなりません。

教習所に通ってもいいですし、免許センターで試験だけを受けて仮免許を取得し、講習を受けてまた本免許の試験を受ける方法もあります。

病気や海外勤務、留学などやむを得ないで失効してしまった場合、失効から3年以内であれば講習を受講するだけで免許を復活させることができます。

やむを得ない理由とは病気、怪我、災害、国内にいることができなかった事由、法令により身体の自由を拘束されていた場合などです。

これらの理由で失効してしまった場合は診断書やパスポートなど理由が証明できる書類を用意しましょう。

その理由がなくなった日から1カ月以内に手続きをしなければなりません。

退院や帰国をした日から計算します。

3年以上経過してしまった場合はやむを得ない理由があったとしても完全に失効してしまうので、また一から免許を取り直さなければなりません。

ですからあらかじめ免許を更新できないような事情が分かっている場合には期間前更新をする方が賢明でしょう。

最後に再交付の申請に必要な書類についてまとめてみました。

必要書類等	運転免許申請書（申請用紙は試験場にあります）
	失効した運転免許証（お持ちでない方はパスポート、健康保険証、社員証など身分を証明できるもの）
	本籍が記載されている住民票の写し（6ヵ月以内のもの。外国籍の方の場合は外国人登録証明書等） 1通
	申請用写真（タテ3.0cm×ヨコ2.4cm・申請前6か月以内に撮影・無帽、正面、上三分身、無背景） 1枚
	前回更新時及び今回更新時にやむを得ず失効の方は、やむを得ない事情を証明する書類（パスポート：出入国の記録があるもの）、診断書、在監証明など
	海外の帰国者等で、その国で1年以上運転の経験があり、当該国の運転免許証を所持している方は、その免許証
	70歳以上の方は、高齢者講習終了証明書
手数料	申請する免許種別で手数料が異なります