車検期間の有効期限はいつからいつまで？

車検証は、車が保安基準に達していることを公的に証明するための大事な書類です。

道路運送車両法第66条によって車を運転する際は常に携行することが義務付けられています。

そして、車検証には有効期間があります。

車検証の有効期間を過ぎているということは、この車は前に検査をして基準に達していたけど時間がたっているから部品の劣化などで今もその状態が保たれている保証はない、ということなのです。

保安基準以上をいつも満たした状態をキープし、事故や故障を防ぐために定期的な車検が義務付けられているのです。

車検の有効期間を過ぎた車を運転した場合、6点の減点を受け免許停止になってしまい、罰金刑を受けることになります。

また車検をしないことによって見落としていた故障などで思わぬ事故を起こしてしまうかもしれません。

車検証の有効期間には常に気をつけるようにしましょう。

車検の有効期間は商用車、レンタカー、自家用車でそれぞれ違います。

また車の大きさ、形状や新車かどうかによっても細かく定められているのです。

運転する時間が長く、部品の劣化も早いので商用車の有効期間は短めに設定されていてこまめに車検をしなければなりませんが、ここでは一般的な自家用車のみに限定して説明していきます。

新車登録された一般的な自家用車は初回は普通自動車、軽自動車ともに3年と定められています。

250cc以上のバイクも同様です。

新車登録を受けてから初回の車検までの期間が3年ということになります。

初回以降は変わることなくずっと2年とされています。

その車を持っている限り2年ごとに車検をしなければなりません。

中古車の場合、その車がまだ初回の車検をしていないのなら3年です。

その車が1回以上の車検をしている場合、毎年2年ごとに車検をします。

自家用車両でもキャンピングカーなどの特種車はまた違います。

ナンバーの分類番号（ナンバーの地域名の隣の1桁から3桁の数字）の上1桁が8の車です。

これらの車は初回も2回目以降も2年が有効期間となります。

車検は有効期間の最終日の1ヶ月前から受けることができます。

例えば車検の有効期間が5月10日の車は4月11日から車検をすることができます。

4月11日に車検をすると次の有効期間は2年後の4月11日になるのでしょうか。

実際はそのようなことはなく、2年後の同じ5月10日になります。

つまり有効期間を少しばかり延ばすことができるのです。

車検場の混雑緩和のためのちょっとした特例です。

ただし、有効期間の1カ月前に車検をしたり、有効期間を過ぎてから車検をした場合、次の有効期間は車検を受けた日から起算します。

車検の有効期間は車検証やフロントガラスに貼ってあるステッカーで確認できます。

しかしステッカーの場合、期限の年月しかわかりません。

例えばその車の車検証有効期間が平成28年の9月15日の場合、ステッカーには28年の9月だという表示しかしてありません。

ここで「この車は28年の9月中に車検をすればいいんだ」という勘違いをする人がたまにいます。

そしてこの人が9月16日に車検を受けようとしてもこの車は車検切れとなり、法律で公道を走ることを禁じられてしまうのです。

車検が切れてしまった場合、仮ナンバーを取得したり業者に依頼して車をトラックに積んで車検場まで行かなければなりません。

手間も時間も金もかかりそうですね。

期限が切れたことにすら気づかずに運転した場合は前述のとおり、免停と罰金です。

車検証の左側に「有効期間の満了する日」として有効期間の年月日が記載してあります。

ですから常に車検証の有効期間は車検証でしっかりと確認し忘れる事のないようにしましょう。